お大晦日にリヒャルト・ワーグナーがやってきた。

 

11月8日のエッセイで出てきた

『JEFF ROWLAND  Concentra』というプリメインアンプ。

このアンプを買ったおかげで、学生時代からコツコツ買い溜めたCDを、

最近よく聴き直している。

 

1988年5月18日に買ったとCDのケースに書いてある、

カールベーム指揮バイロイト祝祭管弦楽団

ニーベルングの指輪』全曲 全14枚  

 

 

・・・・・なんと全曲で、4万2千円!!!

一枚3千円である。

今は無き、町田のタハラ楽器で買ったのが、昨日のよう。

買った日に、友人と祝杯を上げたのを覚えている。

何しろ、4万2千円。

祝杯ぐらいあげようというもの!

 

なにせ、アパート一人暮らしで、クーラーついてて、

ビデオがあるということで、大学の先輩にどんな金持ちの息子なんだよ!

と言われたくらいの時代でした。

もちろんバイトで稼いでクーラーもビデオも買ったのだけれど・・・・

 

トロンボーンを吹いていた自分にとって、その当時の

ベームバイロイトと言えば、神々しいまでの憧れの組み合わせでした。

バイトでお金を貯めて、なんとか、こうにか、買いました。

昔話は置いといて・・・

 

 

 

・・・・で、

『JEFF ROWLAND  Concentra』のおかげで、久しぶりに聞いてみた!

やっぱり、ワーグナーの響きはいいなぁ・・・

どこからも、どの音符からの紛れもないワーグナーの音、

そのものが鳴っている。

ラインの黄金』『ワルキューレ』『ジークフリート

ここまで聞いてタンホイザーを聴きたくなった。

なぜか、いつも『神々の黄昏』まで行かずに、他のものが聴きたくなる。

中古CD屋さんにいくと、必ずトイレに行きたくなるのと同じだ。

・・・絶対で必ずなことだ。

 

今回もそうで、

タンホイザー』2種

サヴァリッシュ指揮バイロイト祝祭管弦楽団

オケのヴァイオリンの吉野さんに借りっぱなしになっていて、

名義変更が必要な、

オルグショルティ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

の2種を聴き比べして楽しみました。

ライブで緊張感のある、しかし、バイロイト特有の少しこもった感じの音

とセッションで正確かつウィーンフィル特有の何とも言えない豊穣サウンド。

・・・小さなワグネリアンとして悦に入っていました。

 

そして、禁断のトリスタンに手を伸ばしました。

バーンスタイン指揮バイエルン放送交響楽団

トリスタンとイゾルデ』なんと5枚組  大好きなCDです。

 

いやぁー良いわ!最高!

テンポが遅すぎてワーグナーの干物みたいだとか間延びして

伸びたラーメンだとか批判する人がいるけど、僕は大好きです。

晩年のバーンスタインらしい、遅く、情念たっぷりの、

まさにトリスタンらしい。

ストレートに言うと音すべてがいやらしいです。

以前聞いた話で、フランス人は、こんな会話をするらしい。

 

『えっ?トリスタン聞いたことないの?』

『じゃぁ、恋愛したことないんだね!』

 

と言う位のものらしい。

流石、トリスタン、さすがワーグナー

もう止まらない。

 

のめり込む性格としては、他のワーグナー作品や、

他の指揮者も聞いてみたくてたまらない。

少し前までは、シベリウスのヴァイオリンコンチェルトにはまっていて

 

最終的に諏訪内盤とリサ・バティアシヴィリ(Lisa Batiashvili)盤に

留めをさした。

 

ワーグナーにも、留めをさしたい!

と言いましても・・・

なんたって、代表的な作品でも13作品。

有名どころで、指輪『リング』をひとつと数えても、7つ!!になる。

アマゾンに入っていってワーグナーを調べると・・・

安いぞ!やすいぞ!

ショルティワーグナー全作品で8434円・・・・・

もちろんカルショーの指輪『リング』も入っている!

指輪『リング』だけで4万2千円だったのに・・・・・

いい時代だ。

いろいろ迷ったが、

 

Wagner Complete Operas Box set, CD, Limited Edition, Import

 

これに決定。

 

僕は、7693円(送料込)で購入。

 

・・・・で、全部並べてみました。

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紙パッケージでもちろん日本語なし。

何故か可愛らしいシンプルなセンスのいいイラストが作品ごとに、

CDも作品ごとに色が分かれていて、センスを感じさせます。

根本的な問題として、まぁ、可愛い感じなのでワーグナーっぽくはないけれど・・・

 

しかし、これが、8千円で買えるとは・・・・・・

傷がないか、全てのCDを冒頭だけ聴いてみたところ

傷もなく、外盤だけに音がいいです。

ちょっとS/Nが良すぎるのか金管が少しきらびやかすぎるかな

という印象なので、ラックスマンD-500X’sでなく

 

 これまた大好きなプレーヤー『PHILIPS LHH700』で聴いてます。

 

いやぁ、極楽!極楽!

 

いい年の瀬だ。

  

続く                       2014.12.31

 

 

 

 

以下、スペックです

 

【Disc1〜3】
歌劇『妖精』
エドワード・ダウンズ(指揮)
BBCノーザン交響楽団
ドン・ガラード(Bs:妖精の王)
エイプリル・カンテロ(Sp:アーダ)
デッラ・ジョーンズ(Ms:ファルツァーナ)
エリザベス・ゲイル(Sp:ツェミーナ)
ジョン・ミッチンソン(T:アリンダル)
BBCノーザン・シンガーズ 他
録音:1976年5月(音源:BBC)

【Disc4〜6】
歌劇『恋愛禁制、またはパレルモの修道女』
エドワード・ダウンズ(指揮)
BBCノーザン交響楽団
ライムンド・ヘリンクス(Br)
アレクザンダー・ヤング(T)
イアン・カレイ(T)
エイプリル・カンテロ(Sp)
イルゼ・ヴォルフ(Sp)
BBCノーザン・シンガーズ 他
録音:1976年5月(音源:BBC)

【Disc7〜9】
歌劇『リエンツィ』
ハインリヒ・ホルライザー(指揮)
シュターツカペレ・ドレスデン
ルネ・コロ(T)
テオ・アダム(Br)
ジークフリート・フォーゲル(Bs)
ペーター・シュライアー(T)
ドレスデン国立歌劇場合唱団
ライプツィヒ放送合唱団 他
録音:1974&1976年(音源:EMI)

【Disc10〜11】
歌劇『さまよえるオランダ人
ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団&合唱団
ベルント・ヴァイクル(Br)
シェリル・ステューダー(Sp)
ハンス・ゾーティン(Bs)
プラシド・ドミンゴ(T)
ペーター・ザイフェルト(T) 他
録音:1991年(音源:DG)

【Disc12〜14】
歌劇『タンホイザー
ジュゼッペ・シノーポリ(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
シェリル・ステューダー(Sp)
バーバラ・ボニー(Sp)
アグネス・バルツァ(Ms)
プラシド・ドミンゴ(T)
アンドレアス・シュミット(Br)
マッティ・サルミネン(Bs)
クルト・リドル(Bs) 他
録音:1988(音源:DG)年

【Disc15〜18】
歌劇『ローエングリン
ゲオルク・ショルティ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ハンス・ゾーティン(Bs)
プラシド・ドミンゴ(T)
ジェシー・ノーマン(Sp)
ジークムント・ニムスゲルン(Br)
エヴァ・ランドヴァ(A)
ディートリッヒ・フィッシャー・ディースカウ(Br)
ウィーン国立歌劇場合唱団 他
録音:1985〜1986年(音源:Decca)

【Disc19〜32】
楽劇『ニーベルングの指環』(全曲)
ジェイムズ・レヴァイン(指揮)
メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
ジェシー・ノーマン(Sp)
キャスリーン・バトル(Sp)
ライナー・ゴルトベルク(T)
ジェイムズ・モリス(Br)
ベルント・ヴァイクル(Br)
クルト・モル(Bs)
ジークフリートイェルサレム(T)
ハインツ・ツェドニク(T)
ジークフリート・ロレンツ(Br)
クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)
ヤン=ヘンドリック・ロータリング(Bs)
ゲイリー・レイクス(T)
ヒルデガルト・ベーレンス(Sp) 他
録音:1987〜1989年

【Disc33〜35】
楽劇『トリスタンとイゾルデ
カルロス・クライバー(指揮)
シュターツカペレ・ドレスデン
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ (Br)
クルト・モル (Bs)
アントン・デルモータ (T)
エバーハルト・ビュヒナー (T)
ルネ・コロ (T)
ヴェルナー・ゲッツ (T)
ヴォルフガング・ヘルミヒ (Br)
ブリギッテ・ファスベンダー (A)
マーガレット・プライス (Sp)
ライプツィヒ放送合唱団 他
録音:1980〜1982年(音源:DG)

【Disc36〜39】
楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー
オイゲン・ヨッフム(指揮)
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団&合唱団
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ローラント・ヘルマン(Br)
プラシド・ドミンゴ(T)
ホルスト・R・ラウベンタール(T)
カタリーナ・リゲンツァ(Sp)
クリスタ・ルートヴィヒ(Ms) 他
録音:1976年(音源:DG)

【Disc40〜43】
楽劇『パルシファル』
ゲオルク・ショルティ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ルネ・コロ(T)
クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)
ハンス・ホッター(Bs)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ゴットロープ・フリック(Bs)
ロバート・ティアー(T)
ハインツ・ツェドニク(T)
ルチア・ポップ(Sp)
キリ・テ・カナワ(Sp)
ウィーン国立歌劇場合唱団 他
録音:1971〜1972年(音源:Decca)

 

 すごいね!これは。