『フェーム』
お正月、『フェーム』観ました。
父の転勤で川崎から群馬に引っ越して、近くにいい映画館がなく、高校の時に、
わざわざ銀座の東劇まで観に行って感動して、一緒に観た彼女と帰りに盛り上がって数寄屋橋の
近くの公園でファーストキスした思い出がって・・・・・・観てないです。嘘です。
数年後の『フラッシュダンス』は、銀座の東劇に本当に観に行きました。
その時、国鉄銀座駅前で一緒に行った生徒会長の孝夫ちゃんがラーメン屋で
いきなり『カレーラーメン』を頼んで度肝を抜かれたのが、あぁ懐かしい。
という訳で、『フェーム』は初めてです。
ミュージカルは、特に好きではありません。
フラッシュボムじゃないけどいきなり踊り出したり、恋の囁きだってーのに、突如歌い始めたりとどうもなーってことが多いのです。
まぁ、ディズニー程度ならばアニメということで許せるのですが・・・
しかし、名画との誉れ高く未だに名声陰りがありませんので、ブルーレイで購入。のんびりした正月に鑑賞。
↑これは、ポスターかなぁ?!
ブルーレイのソフトを購入するときの指針として必ず『みんなのシネマレビュー』をチェック。
そのレビューに、ドキュメンタリーな作風とあり、見始めて、これほどとは?と感じました。
編集もテンポがいいというよりも細切れに近く、当時としては相当斬新だったのだろうと感じます。
それは特に、冒頭の入学試験のシーン(結構長尺)で顕著です。
入学してからは、ドキュメンタリー・タッチではなくなります
しかし、好き嫌いはともかく冒頭から演出の冴えは弛緩することなく、
しかも、要所要所にそれはそれは、素晴らしい『歌』を聞かせてくれます。
今回は、ブルーレイ盤。1980年制作としては、粗いところもあるけれど画質はまずまず、
声、ピアノなどは結構良いです。サラウンド感もまずまずです。2015.1.2視聴。
有名な、学食が一変してミュージカルの舞台になる『ホット・ランチ・ジャム』など最高な演出!
それにもまして有名な、車のスピーカーから音楽が流れ始め
ストリートでの大演舞の表題作『フェーム』も素晴らしいし、
アイリーンキャラが、ピアノで聴かせる
『アウト・ヒア・オン・マイ・オウン』なども感動もの。
アイリーンキャラ本人のピアノではないと思いますがピアノのタッチ、音色が素晴らしいです。
↑ブルーレイ盤
後半少しだれますが、最後は一気呵成に盛り上がり、ベートーヴェン『第九』の如く
尻切れトンボ気味に『ブツっ』と終わります。
この終わり方も、監督アランパーカーよくやったなと思いますが、当時物議を醸したでしょうし、
スタッフ内でも賛否あったであろう、僕は、『えっ』と思いました。
登場人物が意外に多く、名前を覚えられないまま進んでしまったので、
もう一度見てみたい作品。いろんなことが解決するはず。
80年代の熱気が音楽からも、演出からも、ものの見事に感じ取れます。
アイリーン・キャラの『アウト・ヒア・オン・マイ・オウン』1曲
聴くだけでも価値のある映画だと思います!
良い映画です。 おすすめ! アイリーン・キャラ素晴らしい!
続く 2015.1.6