ハーモニーホール座間                開館20周年記念クラシック公演              フランクフルト放送交響楽団             指揮アンドレス・オロスコ=エストラーダ       スペシャルゲスト・ピアノ アリス=紗良・オット

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開幕ベルが鳴り、指揮者が出てきて、序曲が始まります。

まず感じたこと、

 

 

このオーケストラは、

ヴァイオリンのみんなが同じ譜面で弾いてる・・・・・・

 

わからない人にはわからない表現かも・・・

 

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↑   座間、座間、座間、座間・・・・

 

 

 

質問.Q:僕が、もう20年以上も在籍してる

『宮前フィルハーモニー』では、

ヴァイオリンの人は、

ファーストヴァイオリン 8プルトで16人、

セカンドヴァイオリン 7プルトで14人合わせていくつ?

 

答え.A『はい!先生!30人です』

 

そう、その通り!

 

ってことは、宮前フィルのヴァイオリンには、

30もの種類の譜面があるってことだね!!

 

本当は、30人で2種類の譜面なんだよね!

 

もっとわからなくなったね!!

 

同じ曲、同じ譜面で弾いてるのに、なのに、

なんで、30以上もの違う音がするのかってことだね!!!

 

ベートーヴェンは、一曲に対して、

ファーストヴァイオリンに1枚、

セカンドヴァイオリンに1枚・・・・・

の譜面しか書いてない!!!

 

え!えっ!そうだったんだ!

宮前フィルに長くいると、そんなことまでわからなくなる。

 

てっ、てっきり、

 

ベートーヴェンは、いいやつだから

 

一人一人に譜面書いてあげてたんだと思ってたよ!

 

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↑ どんだけ座間が好きやねん!!

 

 

 

 

恐るべしだね!アマチュアオケ!!

 

しかし、愛すべき『アマチュアオケ!』

 

だって、下手だけど一所懸命だもん!!

 

 

※一生じゃぁ ありません。一所です。

一生がんばりますか?否でしょ!!

人生、息抜くときも必要です。

『一所』その土地で頑張って生きていくという鎌倉時代からの教えです。

もう一度言います、一生ではありません。一所です。

『いっしょ』です。

『いっしょけんめい』です。

 

 

 

じゃぁさぁ?

 

オーケストラが上手で一所(いっしょ)懸命だったら??

 

最高でしょ!!

 

あったよ!

 

あったよ!


そんな、オーケストラ!!

 

その名も、

 

『フランクフルト放送交響楽団』!!

 

ヴァイオリンの人たちが

みんな同じ譜面で弾いてるオーケストラだよ!!

 

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のっけから、『ルスランとリュドミラ』序曲

 

ムラヴィンスキーもびっくりのスピード!!

 

これぞ、まさに『一糸乱れぬ』という表現が

 

生まれるもとになるだろう!!

 

これを聴いて、そのあとに『一糸乱れぬ』という表現を

 

用いるのではなく、

 

このコンビの演奏を聴いて、

 

即座に『一糸乱れぬ』

 

という言葉が 生まれたといっても過言ではない!!

 

『一弦

乱れぬ!

 

 

が正解か!?

 

こんなスピードで、縦の線が良くあうなぁ・・。

 

 今回の指揮者

 

『アンドレス・オロスコ=エストラーダ』 

 

よくわかんない名前だから・・・

 

『アンドレ!』『コストコ』『バラクーダ』

 

①往年のプロレスの巨人なのか?

 

②行くと楽しい、

会員制の巨大スーパーなのか?

 

③南の島で泳いでる

オニカマスの仲間なのか? 

 

バラクーダだよ!!バカ!

 

 

いまいちだな!

 

やんちゃなラテンのマエストロ!

 

あだ名は

『全身

腱鞘炎』

 

そのくらいよく動く!

上にも横にも前後にも!

 

腕はもちろん、足、腰、顔、眼、ブレス・・・

使えるものは総動員って感じ!!

いいねぇ!いいよ!

若いんだから動けって感じだ!

 

 

 

序曲『ルスランとリュドミラ

のピチカート素晴らしい!!

 

この

 

 

『ピチカート

世界一!』

歯切れよく、なおかつ豊穣。

 

先だってのフィンランド放送響の音との

個性の違いはあれど、

 

ホール固有の音の響きの差が出てしまっているか?

 

サントリー特有のゴージャスさは感じられない。

 

いかんせん、乾いた音に聴こえ気味。

 

容積的にサントリーの二分の一ほどと思われるが、

響きが少ない。。。

 

オケは鳴っているが、音圧低い。

 

そこで、音圧増幅器!!

 

略して『両手!』

 

両手を耳に添え、ダンボのように、

 

はたまたチンプイのように耳を大きくして

 

手のひら分の音を吸収します。

 

あら不思議!

 

音量が上がった。

 

それと、ここのホールは、生音(なまおと)の

 

ほうが少し大きいので、

 

舞台を見ながら聴くのではなく、

 

天井を仰ぎ見るように・・・

 

要は、耳を少し上向きにすると、

 

響きとブレンドして、音響効果が幾分改善されます。

 

とはいえ、切れば吹き出てきそうな鮮烈な音。

 

弦の人が、お互いの体に当たらんばかりに

前後左右に揺れ動き、

 

まさに、

 

『うたう、ヴァイオリン軍団』

 

みんな、なんか

『ぐりん

ぐりん』

してて楽しそう!!

 

僕もよく、

 

バストロンボーンを吹いていて、

 

あとで映像見ると

 

周りよりも体をグリングリン言わすほうですが、

 

明らかにかないません。

 

音ならずも、得意のグリングリンでもかなわない

は・・・・くすん(涙)

 

 

 

でも、『全身腱鞘炎』ひとこと

 

 

もう少し、

 

個性的な演奏の解釈があってもいいかな!?

 

ノーマル過ぎて少し不満、

 

オケの実力に頼りすぎだぞ!!

 

『なっ!全身腱鞘炎!!』

 

芸術表現は、

 

それに携わる人たちの、

 

個性のぶつかり合いだから・・・

 

・・・たとえば、

 

奏者と指揮者、

 

聴衆と演者

 

こうしたい!

 

でも、受け入れない。

 

こうしたい!

 

でも技術的にできない!

とか、

いろいろあるとは思うけど、

 

誰が何と言おうが、

 

ここはこう吹く!

 

ここはこう振らせていただく!

 

とかないと!!

 

良い演奏にならない。

 

なぜか??

 

そこに、

 

その音符に、

 

『魂が

乗り移る』

 

のではないかと思います。

 

って言ったって、

 

 

本番は、演奏者のしたい放題だもんね!!

 

指揮者に文句あとで言われても

 

『はっ?そうでしたか?』って

 

だから、第九のバストロのソロ、

 

4楽章アンダンテ・マエストーソは、

 

大好きな、今井先生が何と言おうが

 

フォルテ4つで吹く!!

 

血管が切れても、フォルテ4つで吹く!

 

あとで聴こえなかったといわれるよりはましだ!!

 

それで失敗したら、本望だ!!

 

すべては、指揮者の今井先生が責任とってくれるから!!

 

だから、僕も

 

腹、くくって吹く!!

 

『責任』・・・・・・そのために指揮者だ!!

 

どうだ参ったか!!

 

アンドレなんチャラ!!

 

アマチュアは、こうなんだぞ!!

 

でも、君もアマチュアっぽいよね!

 

↑  これは、

僕にとっては、最大の賛辞です。

 

この前の、リントゥ指揮のフィンランディア同様、

 

序曲でおなか一杯!!!

 

らーめん全部乗せって感じ!!

 

伊勢海老はいいだろ!

 

伊勢海老は!!

 

ラーメン冷えちゃうって!!!

ステーキって??

ラーメンの上にステーキって???

ステーキ必要???

ラーメンだよ!

ラーメン!!

そんな感じ!!

どんな感じ??

 

 

 

 

 

 

 

次行こう!!

 

きりがない。

 

はい!

紗良ちゃん!

 

可愛い!!

 

細い!!

 

稼いでるんだから、食え!!

 

でも、5月の所沢のリサイタルよりは

 

おっぱい大きくなってた

 

気がする!!

 

でへへ!

 

白い衣装で印影がはっきりしてて

 

そう思えたのかな・・・・

 

でも、年頃の女性ですからね・・・・・

 

いつもの、素足が隠れるようなロングドレスで

 

聴衆1300人を即、魅了!

 

さぁ、チャイコフスキーピアノ協奏曲!と思いきや、

 

登壇、5秒前に調律師がチェックしていった

 

椅子の高低差調整ねじを紗良ちゃん自ら、

 

『ぐりぐり、

グリグリ、

愚利 具理!』

 

とずいぶん廻してました。

 

紗良ちゃんは、高いのを低くしたとみられますが、

 

スタッフは逆に調整してたのではないかと思われる、

 

不始末。

 

切腹

申し付ける』

 

 

調律師、多分今日は、

 

6時間正座の刑

 

だな!!

 

しかも、無報酬の刑!

 

あまりに

 

『紗良ちゃんがグリグリ』

 

廻すので

 

 

 

『全身腱鞘炎』も気になったようで、

 

会場から笑いが漏れました。

 

笑いの後の、

 

チャイコフスキー『ピアノ協奏曲第一番』

 

始まりました。

 

グリグリの後の

 

ホルンの序奏・・・・・

 

『パン、パン、パン、パーン!』

 

『パン、パン、パン、パーン!』

 

僕には、ゲーだかアーだかわかりませんが、

 

この和音でこの曲は終わります。

 

そのくらいの、最高の管楽器の和音でした。

 

ホルン最高!!!

 

世界の5本の指に入ります。

 

大人っぽく表現すると、

 

五指に入ります。

 

あんまり変わんないな!

 

紗良ちゃんはもちろん

 

可愛いおしり

 

を持ち上げての熱演。

 

レコーディングしただけあって、

 

良く練られてます。

 

とくに文句なし。

 

でも、この曲よくわかりません。

 

演奏したことあるのですが、いつもよくわかりません。

 

しかし、最後の追い込みはソリストと指揮者との

 

スリリングな掛け合いでいつも楽しいです。

 

今回も、夏に聴いたシェフの演奏同様ぐっときました。

 

いつものように日本風にぐっと頭を下げたお辞儀をして

 

紗良は去っていきました。

 

そう、

 

少し大きくなったおっぱいを残して・・・・

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アンコールはショパンのピアノワルツ第17番でした。

 

てっきり最近レコーディングしてる

 

乗りのいい曲かと思いました。

 

 

 

 

 

 休憩・・・・トイレ空いてた。

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で、お国もの。

 

マーラー交響曲 第一番 『巨人』

 

自分が寝不足の所為か?? 3楽章まではつまらなかったです。

 

良い演奏だろうけど、何か物足りない、

 

結晶度?

 

音量?

 

熱量?

 

覇気?

 

優しさ?

 

・・・・いくらでも書けますが、

 

何か足りない・・・・

 

しかし、

 

しかし、

 

4楽章のオケの爆発を聴けば、

 

そうだったのねとおもわせるだけのことはある、

 

伏線だったのね。

 

最後本当に満足しました。

 

このまま、不発に終わるとクソ・パーヴォだよ

 

心に願いつつ、

 

 

最後のマルカートの和音を聴いてジエンド。

 

一階は、 料金が高いのか少し席が空いてました。

 

しかし2階は、満席状態。

 

拍手は、結構響いててよかったです。

 

おい!コントラバス奏者のソロをねぎらうの忘れんなよ!!

コンバストップにごめんねって言ってた、全身腱鞘炎!

会場、笑みこぼれる。

 

 

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 団員いなくなるも拍手鳴りやまず。

 

アンコールは、これまたお国もの

 

『オイリアンテ序曲』

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 アンコールの紹介文

 

 もう少し、

字の上手い人

 

いなかったのかと悔やまれますが、

 

 

 

通常、プログラムの序曲として演奏される

 

『オイリアンテ序曲』アンコールとは、

 

なんてサービス精神!!

 

よかった!よかった!

 

 

気持ちいい心を持った同志たちと、

 

すたすたと小田急相武台前駅まで

 

15分も歩いたとさ!

 

 

 

ぼそり一言

 

サントリーで聴きたかったなぁ。

 

でもよかったよ!『全身腱鞘炎』君!!

 

 

 

続く                              2015.11.14