『凍える島』 近藤史恵

 以下、思い切りネタバレありますが、文字は薄くしてあります。

ネタバレと思しきは、すべて黄色い文字で処理しています。

読み進めると、最下段に、驚きのオチがありますが、

それは黒文字ですので、ネタバレではありません。

ものすごく、主観的で、読んでいて、腹が立ったり、気分を損ねる

可能性があります。

『凍える島』またはその作者

が好きな人または読んでみたい人は、読まないでください。

 

 

 

 

凍える島 (創元推理文庫)
凍える島
近藤史恵

 

 

 

 

 

 

 

 

 『えっ?なんですか?この作文?』

 

 

 

 

クローズドサークルものが好きで、

調べてみたら、

なかなかの評判と、

第四回鮎川哲也賞受賞作だというので、

期待して読んでみた。

 

しかも、

 

大いに感動させてくれた、『秀吉の枷』の後に。 

 

おい、頼むよ!!

 

 

 

 

もしかして、

自分の読み方が悪いのですか?

なにか重要な、ことを、読み逃してますか?

それとも、大きな落丁でもありますか?

 ましてや、乱丁なんてないよね?

 

 

 

まず、

昭和初期のカタカナ表記が気になって仕方がない。

途中、なにかのトリックかと、読み返しました。

実は、昭和初期、もしくは大正の話で云々・・・

 

『我々がカレーライスと呼んでいたものは、実は、ライスカレーだった!』みたいな

 

そんなこともない。

 

 

島には、電話もない。

携帯電話とかも出てこない。(1993年度作品だから仕方ないかも)

 

ネタバレ(は、以下この色で)

鍵は、壊れちゃうし、

心臓はえぐり取られるし、

鍵は海に投げちゃうし、

洋服燃やして、水着になっちゃうし、

 

なんだこれ!

 

 

しかも、

文中の会話の中で、

彼我の関係がよくわからなくなります。

 

読んでいて、何故か急に、話の変換(進行)が起き

戸惑うことがしばしばあります。

なにかの表記が抜けている感じがします。

場所であったり、時系列であったり・・・・

それが狙いではないように感じます。混乱をきたします。

 

本名と呼称、あだ名と入り組みます。

これは、自分の理解不足もあります。

 

いかにも感たっぷりな、うたや、楽器や、宗教的銅像などが出てきます。

 

 

しかも、人物描写が浅く、共感しづらいです。

かと言って、状況描写もあまりなく、

会話主体で、サクサク読めます。

サクサク感は、大好きなので、そこはおすすめです。

サクサク感と、文章の上手い下手は関係ないけれど。

 

完全に、後ろ(トリック)から書いていったんだな。当たり前だろうけど。

前に、前に、付け足し、付け足し、で。

導入の、ワクワク感のようなものが全くと言っていいほど感じられない。

だから、読んでいて文学って感じがしない。

 

字を目で追う < 文章を読む < 本を読む < 文学作品に浸る

 

字って感じ。

 

 

 しかも、心臓えぐっといて、あまり意味なく、怨恨も弱い

心臓えぐるって、『末代までの祟り』的な

思いがないとできないんじゃないかなぁ??

やったことないから、わからないけど。

 

 

もう、ラスト近く、

 

もしかして、本当に犯人はあなたなの?!と読んでいて、

どこかで、ひっくり返ると思ったら、

 

 

驚きの、しかも驚天動地の、血管からうんちが出そうな、

目玉も飛び出さんばかりの、

平成の世の中に、織田信長がまだ生きていた!的な

 

 

すんごく 衝撃的な、

 

最終章のさっぱりした 出だし。

 

 

以下2行引用

 

翌日の夕方になると、管理人さんがやってきた。彼が、ここで、何が起こったかを聞くと、(改行

ひどく驚いていた。

 

 

 

 

えっ?

 

そんだけ?

 

どんだけ?

 

無人島で、3人も4人も死んでて、一人は顔が判別できないような死に方で、

一人は、心臓をえぐられてて、あと、二人怪我してるっていうのに、

 

このくらいの驚きって、

 

どんな管理人さんなの???

 

自分が管理してる土地での、殺人事件だよ!

郷ひろみ樹木希林の『林檎殺人事件』じゃないんだよ!

 

 

犯人だって、さぁ、

どえらい思いして、死体引きずったり、

包丁に血糊つけたり、

火をつけたりして、せっかく頑張ってるのに、

 

そりゃぁ、ないよね。

 

決定しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

犯人は、

ずばり、

管理人さんです。

 

 

 

 

 

 ごめんなさい。もう、どーでもいいです。

 

 

 ほんとうににごめんなさい。

 

 

2016.12.22                      続かないかも )汗