『小太郎の左腕』 和田 竜

 

あっぱれ!

 

あっぱれ!

 

いやぁ!

 あっぱれじゃ!!

 

ここまで楽しませてくれたら、

文句ない!!

 

軽いという人は言えばいい。

 

しかし、人をしっかり描くことで、

作風は軽めではあるが、(サクサク読めるという点に関して)

 

人、男、誇り、けじめ・・・

 

などと、根底に有るテーマは、奥深い。

 

なおかつ、しっかり伝わってきます。

 

こういう作品が、時代・歴史小説を盛り上げて行って

参入壁が高いと言われる歴史小説の書き手が、

増えて行ってくれたらいいなぁ!!!

 

小太郎の左腕 (小学館文庫 わ 10-3)

小太郎の左腕
和田竜

 

なんたって、

 

主人公は『半右衛門』です。

小太郎ではありません。←きっぱり

 

いくら、戦国の世の武士といってもこんなに男らしく賢い男も少ないでしょう。

 

女性が読んだら、イチコロです。

 

そこのツジツマを合わせるために、たまに、作者が出てきて、

その頃の男というのは・・・・・

と、サラっと解釈をたれます。別に嫌いじゃないです。

 

 

今の世の中は、

 

言葉で言ってもわからない!ということがあまりに多い。

 

言わなくても察しろ!!なんて無理。

 

この時代の男たちは、

 

『言わずもがな』

 

で、会話したのかもしれない。

 

よく『男の背中』と言いますが、

 

語らずに、体現せよということか!

 

 

ほぼ、男性だけで話が進められます。

(重要な女性が一人だけいますけど)

 

全ての、男が魅力的。

 

悪役でさえも魅力的。

 

男を書かせたら、当代随一ですね。

 

 

 いやぁ、傑作!傑作!

 

 

 

まだ読んでない、村上海賊 期待しちゃいます!!

 

 

 

 

2017.1.16                        続く