『不毛地帯』 第2巻 山崎豊子

 

 

何故か、松重豊さんが頭から離れません。

 

不毛地帯

 

 

不毛地帯』 でのテレビドラマ版のFAXでの印象深いシーンは、

読み進めていくと、コピーと勘違いであったことが判明。

それを機に、

今まで、唐沢寿明のイメージだったのに、

急に、松重豊さんが脳内で動き始めた。

 

「松重豊 不毛地帯」の画像検索結果

 

笑える。

松重豊さんが、千里と京都で逢って、照れている。

なんて微笑ましくってたまらない。

ちなみに、松重豊は俳優名(本名)、千里は小説上の役名

 

 

 

第二巻も、グイグイ引き込まれて読んでしまいます。

すったもんだしながら、

最後は結構すんなりと次期主力戦闘機の入札に勝ち、

常務取締役に昇進し、東京に転勤。

中東問題が浮上し、スエズ運河の閉鎖及び

アラブイスラエル戦争をいち早く予測し、

近畿商事に莫大な利益をもたらした。

 

不毛地帯 第2巻 (新潮文庫 や 5-41)

 

次期主力戦闘機の戦いで、5巻まで続くものと思っていたが、

あっさりと、次の問題が出てきた。

そうか、『不毛地帯』は隠岐正の生涯の物語なんですね。

スーパーマン隠岐正の戦いの歴史なんだ。

 

防衛庁の構造や、上下関係が描写されるも

理解とは程遠い感じで読み進む、

 

また、中東情勢やパナマ運河を取り巻く、

各国の思惑や入り乱れた情報。

これもまた、理解に遠い状況で読み進める。

 

 

しかしながら、状況把握力が低い僕でも、

それなりに理解しながら、

非常に楽しむことが出来る。

 

理解するに越したことはないけれど、

描かれているのは、人間ドラマなので、

作者の思いは読者にしっかりと伝わってっくる。

 

 

男性でもかけないような、男性っぽい作風で、

女性が書いていることは完全に忘れ去られている。

 

2巻最後で、

また起こるであろう、対外的な火の粉とは別に、

副社長との確執も、どうなっていくか楽しみである。

 

また、唯一のロマンスか?

千里との関係も目が離せない。

 

 ちょっと気になるのは、

シベリアからの帰還。や

次期主力戦闘機の最終入札。

と二つの山場に関して、あれだけ盛り上げておきながら、

結構、あっさり解決してしまうこと。

次のテーマ(戦い)に、移行しやすくするための技なのでしょうか?

 

まぁ、次の戦いに期待します。

 

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悲しいかな、

あと残り3巻になってしまいました。

 

 

 

 

 

続く                              2017.1.19

 

 

 

 

注:松重豊さんの画像は、『ブタウマのトラウマ』さんから借用しております。

 ブログ内に、画像の取り扱い注意がなく、ここに借用の件、記します。

   ありがとうございます。