『不毛地帯』 第2巻 山崎豊子
何故か、松重豊さんが頭から離れません。
『不毛地帯』 でのテレビドラマ版のFAXでの印象深いシーンは、
読み進めていくと、コピーと勘違いであったことが判明。
それを機に、
今まで、唐沢寿明のイメージだったのに、
急に、松重豊さんが脳内で動き始めた。
笑える。
松重豊さんが、千里と京都で逢って、照れている。
なんて微笑ましくってたまらない。
ちなみに、松重豊は俳優名(本名)、千里は小説上の役名
第二巻も、グイグイ引き込まれて読んでしまいます。
すったもんだしながら、
最後は結構すんなりと次期主力戦闘機の入札に勝ち、
常務取締役に昇進し、東京に転勤。
中東問題が浮上し、スエズ運河の閉鎖及び
アラブイスラエル戦争をいち早く予測し、
近畿商事に莫大な利益をもたらした。
次期主力戦闘機の戦いで、5巻まで続くものと思っていたが、
あっさりと、次の問題が出てきた。
防衛庁の構造や、上下関係が描写されるも
理解とは程遠い感じで読み進む、
また、中東情勢やパナマ運河を取り巻く、
各国の思惑や入り乱れた情報。
これもまた、理解に遠い状況で読み進める。
しかしながら、状況把握力が低い僕でも、
それなりに理解しながら、
非常に楽しむことが出来る。
理解するに越したことはないけれど、
描かれているのは、人間ドラマなので、
作者の思いは読者にしっかりと伝わってっくる。
男性でもかけないような、男性っぽい作風で、
女性が書いていることは完全に忘れ去られている。
2巻最後で、
また起こるであろう、対外的な火の粉とは別に、
副社長との確執も、どうなっていくか楽しみである。
また、唯一のロマンスか?
千里との関係も目が離せない。
ちょっと気になるのは、
シベリアからの帰還。や
次期主力戦闘機の最終入札。
と二つの山場に関して、あれだけ盛り上げておきながら、
結構、あっさり解決してしまうこと。
次のテーマ(戦い)に、移行しやすくするための技なのでしょうか?
まぁ、次の戦いに期待します。
悲しいかな、
あと残り3巻になってしまいました。
続く 2017.1.19
注:松重豊さんの画像は、『ブタウマのトラウマ』さんから借用しております。
ブログ内に、画像の取り扱い注意がなく、ここに借用の件、記します。
ありがとうございます。