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『真鶴』 川上弘美

なんでこの本買ったんだっけ?

 

 

真鶴 (文春文庫)
真鶴
川上弘美
 
 

神奈川県民だからじゃない?

真鶴でしょ?

えっ?

湯河原じゃないの?

湯河原の手前だって。

あっそう。

昔、10年くらい前かな、母親と二人で、真鶴行った。

なんで二人きりだったんだろう?

覚えてない。

多分、仕事辞めて、次の仕事までに、

少し間があったんじゃないのかなぁ?

 

湯河原で泊まって、翌日、真鶴の半島目指して伊勢海老食べに行った。

 

電車で行ったか、車で行ったかさえ覚えてない。

ほんとに行ったのかよ?

 

なんたって、刺身が好きな母だった。

子供の頃から、食卓にお刺身がよく昇った。

エンゲル係数高かったと思う。

死んだ、父親も、群馬生まれのくせになのか、

群馬生まれだからなのか、お刺身好きだったよ。

 

あぁ、群馬って海ないんだよ。

 

 

昭和のいい時代だっよ。

一所懸命働いて、うまいもの食う。

それで充分だったんだな。

 

死ぬまでに一回、たらふく伊勢海老お造り食べたいって、

そんで、真鶴半島に行ったのよ。

しかも、もちろん母親を大蔵大臣にしてね。

で、どうだったの?伊勢海老?

 

峠を越えてというか降りていって、少し平坦な道に出て、

そこにあったお店。

そのまま行くと、多分岬に出る街道沿いだった。

 

昼過ぎだったか、お店には、確かに誰もいなかったな。

今にして思えば、

がらんとして、いかにもな、地方の料理屋って感じだったな。

 

調べていったから、お店は悪くないと思ったんだけど、

水槽から出して、刺身にしてくれた伊勢海老は、

びっくりするくらい、美味しくなかった。

 

そういえば、

そもそも、網ですくってくれた記憶がないから、

今まで生きてたのかどうか疑問。

水槽から出してくれたと思ってるだけかも、思い違いか。

解凍で無いにせよ。

どんな、料理過程だったかは、わからないな。

お造りが出てきて、嬉しそうにしてた、母親の顔から、

一分後に、影が刺した。

俺も食べてみたけど。

 

よく、プリプリって言うでしょ?

全くプリプリじゃ無かったんだよ。

なんか、新鮮って感じがしなかった。

 

 

へーっ、

テレビとかでタレントさんが、海辺で伊勢海老のお作りとか食べるじゃない?

世の中で最高の、お刺身だよってな顔して。

うんうん。

あれウソだな。

大して旨くないよ。

お店の宣伝も兼ねて取材してロケしてるから、

タレント的には、美味!最高!って言うお約束でしょ。

 

俺が、店の主人だったら

確かに、一見さんのお客に

生簀か水槽の中の伊勢海老、古いのから出すと思うんだよね。

確かに。

でも、1年も生簀にいないでしょ?

伊勢海老。

もしかして、三年くらいいた老人伊勢海老だったのかなぁ?

でも、網に捕まるくらいだから、活きのいいのは逃げるわな。

 

・・・・

 

 

今日水揚げされた伊勢海老じゃないとしても、

腐ってもなんとかで、今の今まで生きてたんだからさぁ。

そんなに、旨くもないってどうなんだろう?

真鶴の伊勢海老。

それからは、伊勢海老は食べたことないよ。

いくらだったんだろう?

母親が全部出したから、覚えてないけど、お造り五千円はしたと思うよ。

五千円の味じゃなかったな。

鯵のお作りも食べたけど、記憶に残ってないから、

大したことなかったんだと思うよ。

 

それって、明らかに店を選んだ俺の失敗か?

それもあるかな?

やっぱり?

 

 

 なんか悪いことしたよ。

アワビにしとけば良かった。

多分アワビの方が高かったからかなぁ?

それと、鮑は食べたことがあったんで、伊勢海老にしたのか?

その店だったら、なんでも一緒だったかもしれないな。

 

随分後になってから、伊豆旅行で鮑食べたら、コリコリで甘くってね、

旨くってね、

まぁ、鮑って食感を楽しむものだから、

新鮮じゃないとね。

あのアワビは、新鮮だった。

函館で食べた烏賊みたいだった。

 

 

 真鶴かぁ・・・

行ってねぇなぁ・・・

 

湯河原は行くんだけどな。

真鶴には、目的持っては行かないんだよね。

 

まず、通り過ぎる。

そんな記憶があるから、ますます、

通り過ぎちゃうんだろうなぁ? 

 

あくまで、湯河原の手前。

伊豆への途中。ってかんじかな。

 

伊勢海老は勘弁だけど、

まご茶漬けでも食べに、真鶴行ってみようかな。

110年振りかなぁ。

110年?

あっ、間違えた。

10年だ。

そこ、間違えるかい?

 

110年って、人間じゃねぇな。

ははっ、そりゃごもっともだ。

もしかして、110歳の伊勢海老だったんじゃないの?

そりゃァ、身も硬かろうよ。

真鶴の主か?

それ食べちゃったんだ。 

川上弘美だったら、その伊勢海老化けて出るよ。 

 

 

暖かくなったら、真鶴行くか。

今度は違う店で、失敗しないようにアワビにしよう。

アワビかよ!

まご茶漬けって言ってたじゃん。

そうそう、まご茶漬け!まご茶漬け!

うまいぞ、きっと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・僕の真鶴は、こんな感じ。

 

 

 

 

川上さんのとは全然違う。

 

 

 

 

 

『真鶴』は、

今まで読んだ川上作品とは異なる。

しかし、この人にしか書けないだろうなっていう雰囲気。

そう、雰囲気。

しかし、雰囲気って大事。

好きか嫌いかっていうと、少し好きくらい。

 

 

 

続く                             2017.2.3