小澤征爾 降臨!!               セイジ・オザワ・マツモトフェスティバル   2019.8.16 ハーモニーホール 

オザワセイジフェスティバル

2019.8.16

松本ハーモニーホール

ふれあいコンサート Ⅰ

 

小澤征爾の生前に、行きたかった松本のお祭り。

チケット取れたのは、ふれあいコンサートⅠ.

スイスアカデミーのプロ級の腕を持ち

なおかつ、プロのようにすれてない若者たち。

素敵なホールに素敵な席に素敵な音楽。

お盆最終日、何かのご褒美のようなひと時でした。

 

プロ前の凄腕の若者たち!

このフェスティバルのコンサートに出演したら

自分のプロフィールに書けるとか

ステイタスも上がるんでしょう。

ハイドンから始まって、シューマンドビュッシー

ベートーヴェンメンデルスゾーンと来て、

(ちなみに、ハイドンのチェロ奏者が一番好きです)

 

特筆すべきは、エネスコの弦楽八重奏。

CD探しても見当たらず、もちろん初耳。

いやあ、大柄なコンミスの素晴らしいこと。

この場所(コンミス)の人が、これだけ手を抜かなかったら

周りは、やらざる負えないね。

チェロの遠藤真理さんも途中、調弦がずれたのか

曲間に調弦しなおして、気合が入っていた感じ(あくまで感じ)

総じて、ホールの良さにも助けられて、

音とともに、魂、気合、心意気、意気込み、

やる気、出世欲、プライド・・・

様々な思いが

 

『昇華』して

僕の耳に届きました。

 

来年、また来たいと思わせる

充実した演奏会でした。

 

 

・・・・・・・・。

 

 

最後のベートーヴェン

弦楽四重奏曲第16番ヘ長調 作品135

 

第九が、op125だから、10作品あと(遺作らしい)

 

演奏前に何やら指揮台が用意され

しかも、御老人指揮者向けのバー付き指揮台。

感の良い聴衆からは、どよめきの声。

 

 

おっと、

 

出てきました!

 

お祭りの名前にもなっている

 

小澤征爾

 

いや

 

SEIJI OZAWA

 

ずいぶんと小さくなられて、

背中がまがって辛そうでした。

杖を突いて、ご自分で歩いてきてらっしゃり、

ご自分で座り、

いつものように指揮棒を持たずに

指揮を始めました。

僕の大好きな言葉

 

『自家薬籠中の物』

 

のように小澤征爾は、この異常な遅さに

意義があるかのように、指揮しました。

果たして意義は聞こえたのか。

 

 

何とか、指揮を終え

 

スタンディングオベーション!!!

僕も実は初めて経験しました。

お客は、大騒ぎでした。

 

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2019.8.16 小澤征爾

 

 

 

小澤征爾は、生きていました。

 

しかし、

 

奏でた音楽は、死んでいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

のんびりと、お元気で長生きしてもらいたい。

 

 

2019.8.16                       続く