アルゲリッチ・酒井茜の『春の祭典』      2019.10.1サントリーホール

聴いてきました、初アルゲリッチ

そして、酒井茜。

 

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演奏会の白眉は、やはり『春の祭典

 

時間通りの17:30開場も、着座できずにロビーのみで、

ホールの中には入れずに、何かざわざわした雰囲気の中

約20分遅れでホール内開場やっとのことで着席。

既に、ピアノの調律が始まっており、

今ぎりぎりまで、リハーサルが行われていたことは間違いない。

ピアノのセッティングが一曲目のラヴェルだったので

最終リハ曲は、ラヴェルであろうけれど、どの曲に

重点を置かれていたかは皆目見当がつかない。

ざわざわした中、ほぼ定刻にお二人が登場して一安心。

 

充実した演奏会。

なんといっても、パワフルな酒井さんのピアノ。

そして、たたくというよりも柔らかいタッチなのに

強い大きな音が出るアルゲリッチのピアノ。

 

そこに感動しました。

 

 

なんといっても、

二曲目のプロコフィエフの『シンデレラ』が秀逸でした。

多分とてつもない難しい譜面を、いとも簡単にとは言わずとも

ぴったりと合わせ、二人の才能、

 

否、

否、

嫌、努力のたまものを見せつけられた感じです。

 

 

オーケストラを聴く機会が多い自分に、

ピアノの世界の大きな可能性を教えてくれました。

 

春の祭典も同様に素晴らしかったです。

春祭出だしの、本来ファゴットの一音(ワンフレーズ)で

酒井さんの音楽性に魅了されました。

自分の好みとして一部の『大地の礼賛』の方が好きで、

後半の盛り上がりに多少かけるきらいがあり、

全体的に、シンデレラの方が感動しました。

 

春祭の最期の一撃が、フォルテ程度だったのが、

それを助長したのかもしれません。

 

(最後は、盛大に終わってほしい金管吹きの勝手な妄想ですね)

 

スコアは知らないけど、やはりfffで終わってほしいなぁ!

しかし最後は、ラヴェルのアンコール、二曲の後に、

堂々の、スタンディングオベーション

 

素敵な素敵な演奏会でした。

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大きな拍手に何度も登場し、そのたびに、二人でお話ししながら

出たり入ったりの姿は、音楽ダイスキ二人!!

って感じで、親近感が持てて素敵でした。

 

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僕は、ラヴェル好きではないのですが、

好きな人にはたまらんアンコールだったことでしょうね。

 

 

2019.10.1                         続く