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『超高速!参勤交代』 土橋章宏

実は、相当な傑作です。

 

軽いノリの映画化作品や、

超高速!参勤交代』という輪をかけてノリの軽いタイトルで、

得していることと損していることがあるのでは無いかと思います。

 

得してるのは、もともと脚本として城戸賞を取ってますので、

作品として優れているし、

その映画化により何よりも認知度が高いということ。

映画の続編もありますしね。

 

損してるのは、作品的に、結構真面目に書き上げているのに、

イメージから来る軽さに負けてしまってやしないかということ。

 

僕も、軽く読み始めたのですが、

読んでる最中に、山本周五郎の傑作『樅ノ木は残った』を連想しました。

 

それってすごいよな。

 

伊達安芸、酒井雅楽頭、原田甲斐だぜ!おい!

 

何しろ、人物描写が深く、共感できる点が、素晴らしいです。

 

 

一般的に主人公だと思われる、当主政熱内藤 政醇(まさあつ)。

 

真の主人公、雲隠段蔵。

 

経理部長こと城代家老、相馬兼続。

 

そして、個性豊かな家臣たち。

 

登場場面は少ないものの、非常に大切な役目のお咲。

 

 

そして、悪の権化、松平信祝(のぶとき)

 

段蔵の敵役であったり、北の内藤の殿様だったり、伊達の殿様や、

妹の琴、最期に、話をグッと高尚にしてくれる将軍徳川吉宗

 

 

ひとりひとりに、深く愛情もって書いてくれているおかげで、

読む側としても、他人事ではない感じになります。

 

領主、当主、殿様が、領民と仲良く敬われてるっていう設定は、

読んでてほろっとさせる、大事な薬なんだろうな。

 

流石に段蔵が、死んでしまった時には、一瞬『?』となりました。

主人公だと思っていたので、忍者だし、生き返るかなと思いました。

何しろ、忍者段蔵の心の変遷の描写には感動しました。

大切な役を、さっと殺してしまうのは、脚本家として一流なのでしょう。

 

 

それがあってか、お咲が、なんとか生き延びて、

幸せに暮らしただろう後日談には、心底ほっとしました。

 

超高速! 参勤交代 (講談社文庫)
超高速! 参勤交代
土橋章宏

 

 

仲間って?

友情って?

やさしさって?

ふるさとって?

 

 

人生で大切な、普遍的な問いに作者は、真剣に筆を割いてくれました。

そういう意味では、先日読んだ、『さぶ』に通じるものがあります。

 

 

 

盛り上がりに盛り上がった、最後の決戦途中で、

上手に物語を締めくくってくれたら、いいなぁと思いながら読んでましたが、

 

六日目をあっさり短いページで、徳川吉宗との絡みで、ウルッとさせ、

4ページにも満たない終章が蛇足になるのだけは勘弁してよ!

 

と読みすすめると、

 

さらっとだけれども、

作者の愛のいっぱい詰まったラスト4ページにしてくれました。

 

読後感最高!!!

 

またまた、大好きな本が増えました。

リターンズも面白いといいけど、、、

 

 

 

 

 

 

 

続く                            2017.1.13

 

 

 

追伸

もう少し、時代考証して、タイトルをもっともらしいものに変えたら、

不朽の名作に仲間入りするのではないでしょうか。

藤沢周平ではないけど『密謀』とかね。

それじゃぁ、儲からないんだろうな。

そのくらい、楽しく、感動させていただきました。合掌。

 

 

 

『清洲会議』 三谷幸喜

テレビで、本作品の映画を見た時に、場面転換の編集が

どうしても馴染めずに嫌いな映画のひとつでした。

清洲会議

 

脚本?小説化?の本を書店で見つけて購入。

読んでみました。

なるほど、なるほど、全部口語体。

 

 

 

って、

 

ト書きのない、

 

脚本じゃん!!

 

 

 

清須会議
 

 

 

いい商売してんな!

 

しかし、

 

 

三谷幸喜

さすが、

読ませてくれました。

 

戦国時代の信長から秀吉にかけての小説ならば、

そんな会議が開かれたことは、少なくとも一言ぐらい載ってるはず。

 

清洲会議、ただそれだけで、小説や、映画になるとは、

いやはや、

素晴らしい。

 

 

 

(目の付け所)

 

が違う。

 

 

 

だから儲かる。

 

 

 

司馬遼太郎の小説じゃぁないんだから、

 

コロコロと軽くていいんじゃないの!!

硬いこと抜きにして、

戦国時代とか、歴史自体に

興味持ってもらうことが大事なんじゃないの!!!

 

 

 

っていうことで、これはこれでありだと思います。

 

硬いこと抜きに、私は、楽しめました。

 

 

 

 

 

 

まぁ、しかし、サクサク読めます。

そこは特筆すべき点です。

 

 

 

続く                         2017.1.12

 

 読後に映画を鑑賞したら、結構楽しめました。

138分ちょっと長いけど、良かったです。

 

 

 

『おめでとう』 川上弘美

『蛇を踏む』で、芥川賞を受賞した時から、好き。

でも、途中で投げ出したか、最後適当にパラパラ読みしたような気がする。

なんたって、タイトルが好きだった。

 

『蛇を踏む』って・・・

 

ちょとあんた!

 

黒澤の『虎の尾を踏む・・・・』ってあったけどね。

 

その後、映画にもなった、『センセイの鞄

 

これは良かった。ほのぼのとして、温かい作品だったと覚えている。

 

で、今回の

『おめでとう』

 

おめでとう (新潮文庫)
おめでとう
川上弘美

 

いいですねぇ、このテンポ。

独特な言い回し。

端正な文章。

登場人物が、常に二人。

すっと話に入っていける。

これって大事だと思うんです。

 

なにげない、生活の中で、起こる出来事。

いつもの仕事の中での、悩み。

毎度毎度、失敗に終わる、私の恋愛事情。

 

舞台は短編ごとに変わるものの、扱う題材は、身近なこんなことやあんなこと。

 

そんなたわいもないことが、こんな小説になるんですね。

 

料理は、シェフによって

 

映画は、脚本によって

 

音楽は、指揮者によって

 

小説は、人間によって・・・・

 

 

 

 

ほのぼのとしたいい小説です。

 

 

 

 

 

今までの本と違って、

読んでいて、いろいろなイメージが沸いてきました。

そこは、読んでいて、びっくりしたことの一つでした。

 

 

 

 

 

純文学もいいなぁ

 

 

 

 

 

続く                          2017.1.11

 

 

 

追伸:

解説の池田澄子さんが素晴らしい。ここで解説褒めるのもなんですが、

この人の作品読みたいと思ったら俳人の方だそうで、あら残念。

感じてたことを、上手に優しく表現してくれています。

こういう、後説(解説)は、大歓迎!! 

 

 

『さぶ』 山本周五郎

最近、

あれだけ好きだった、

ミステリーに食指が全くと言っていいほど動かない。

 

当たり外れが多いからか。

 

しかし、

歴史物は違う。

感動が必ず待っている。

否、

ただ好きなだけなのであろう。 うん。 多分そうだ。

 

敦盛の云うところの年齢になって読むには恥ずかしいほどの有名作品。

 

 

さぶ (新潮文庫)
 
 

『読んで無かったんかい!!』

 

山本周五郎さんの作品は、

 

10年ほど前に、『樅ノ木は残った』で、

 

とてつもない感動を味あわせてくれたのが、忘れもしない。

 

 

 

いつの時代の作家かというと、

僕が生まれてすぐに死んでしまった、作家さんです。

古い人です。

生き様を調べてみると、最後の最後の文士のような方だったとか。

 

 

さて、

『さぶ』ですが、

当方、現在、隠居の身につき、読書三昧ですが、

とは言いながらも、

休憩一回挟んで、一日で一気読みって、いかほどの魅力でしょうか?

確かに、新田次郎武田信玄』の後なので、

(この作品も、読みづらいということはない)

時とともに、名前が変わったりしないし、

苗字+役職名+名前 のようにやたらややこしくないし。

地名がわからないと、どこで合戦してるのかこんがらかるということもない。

(まぁ、そういうのが好きなんだけれどもね)

 

舞台背景、時代的には、江戸後期から明治初期でしょうか?

確かに、

古い言い廻しや、表現、

古めかしい言葉、

今では全く使わなくなってしまった物の名前など、

ちょっと慣れないと、戸惑うこともある。

それは、太宰だって、三島だって、夏目だってそうだ。

それに比べればまだいい。

日本語が生き物って証拠でもある。

 

しかし、スラスラと読めます。

歴史ものでなく時代物だからでしょう、

市井の生活主体に描かれているので、全く違和感がなく、

入り込んでいけます。

登場人物が少なく、

(最初は、出てくる人の名前が

ほとんどひらがなで2文字だったので区別つかなかった)

人物描写が深いので、非常にわかりやすい。

文章的に、誰が何を言ったのか、彼我の関係が、

明確なために、混んがらがらない。

場面転換も、はっきりしてるので、戸惑わない。

 

読みすすめていって、ましてや、栄二がこんなんことになるなんて、

という具合で、物語は進んでいきますが、

 

栄二の心の闇

そして、

周りを囲む人々の言葉、行動。

 

 

栄二の心の変遷

そして、

周りを囲む人々の言葉、行動の変移。

 

これが大家の筆なるものでしょうか。

 

特に、何も出てこないし、

何も起きない。

でてきたのは、台風と骨折と肩の筋肉くらいなもの。

ここまで描けるのですね。

素晴らしいです。

昭和の文豪ですね。

 

 

敢えて言うならば、

最後の、最後の、告白に関して、

 

 

もっとくどく、

山本周五郎さんの思いをぶつけてくれたらなぁって感じました。

 

 

じわじわとひたひたと

 

そんな感動ですので、さっぱりと終わるこれでいいのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人生最期に、『周五郎のさぶ 読んで無かったんだよ』ってならなくてよかったです。

 

 

 

 

2017.1.10                            続く                         

                      

 

 

 

『武田信玄』 風の巻、林の巻、火の巻、山の巻、全4巻 新田次郎

全4巻、三千ページ、新田次郎畢生の傑作。

 

少なくとも、学生の時に読んでおきたかった。

できるなら、歴史が好きになって、早いうちに読んでおきたかった。

 

大東亜戦争を終えて、20余年。

焼け野原が、次第に都会に変貌し

敗戦国という呼称が似合わなくなってきた頃の作品。

 

吉川、山岡、柴田、司馬、山本、池波、海音寺・・・・・順不同

 

こんな人たちとあいみまえて、新田次郎さんは執筆していたんですねぇ。

 

 

若かりし、新田次郎が、懇切丁寧に戦国時代を描ききりました。

もちろん武田信玄とその一派が主人公ですが、その当時がどうであったかの

時代背景が、説教臭くなく、説明過多に陥らずに、

すんなりとしみてきます。

なぜでしょうか?

・・・・淡々としてるからなのでしょうか。

そう、文章は、淡々として、男前。

箇条書きかと思える程の短文表記でもあります。

極力、作者の感情を排して史実をもとに書いているようです。

 

相当の読書好きで、歴史小説好きでないと

読みきれないほどのボリュームですが、

読んでみて、損は無いです。

いやそれは、日本語がおかしい。

損どころか、

 

感動しかありません。

 

男こうあるべき!の教科書です。

 

 

以下、各巻ごとに、読書メーターに書いた文から、

 

武田信玄 風の巻 (文春文庫)

多分、初新田次郎。信玄といえばこれというくらい有名なので、

素晴らしいことこの上ない。

登場人物多くて処理が大変。

地図でもあればもっと理解が深まるのにと巻末の地図見るも、

あまり役に立たない。湖衣姫、里美、三条氏と女性が印象深い。

しかし、誰よりも感情移入できたのは、板垣信方でした。

片腕として末永く働くものと思っていたら、なんと非業の死。

しかも、晴信の腕の中で。本当に悲しくなりました。

新田次郎さんは板垣信方大好きだったんでしょうね。

あとがきに、

昭和40年代、信玄の知名度はまだ低かったとのこと・・・びっくりです。

 

 

武田信玄 林の巻 (文春文庫)

満足満足!

あとがきに、読者から早く川中島を書けと注文があった。

と述べてますが、確かに、新田次郎も何かに取りつかれたような

筆致でグイグイと迫ってきます。

林の巻前半、少し、かったるい感じもしましたが、後半は、一気読みでした。

川中島の戦いが、5回もあったなんて知らなかったので、ちょっと感動。

今回の、巻末の川中島の地図は、非常に参考になって、理解をより深めてくれました。

村上義清というすごい武将も初めて知りました。

2巻目でこんなに盛り上がって、後どうするんだろう。

 

 

武田信玄 火の巻 (文春文庫)

 

火の巻読了。

ますますもって素晴らしい筆の勢い。文豪に失礼を承知で、

この作品を書きながら新田次郎という作家のもつ、物書きとしての

いわば実力がページを追うごとに増していると感じられます。

素晴らしい話が随所にちりばめられていますが、

飯富三郎兵衛兵部が義信逆心の際の一言が心に染みわたる。

『十年、五十年、百年、数百年後に、余の気持を洞察してくれる

御仁があるやもしれない。それでもいいと思ってる』気概のある漢って、

素晴らしい。

感動。

三増峠合戦後の勝頼の焚火の沙汰の際の跡部勝資(かつつぐ)の助言も、

素晴らしい。

 

武田信玄 山の巻 (文春文庫)

 

学生の時に読んでおきたかったです。

もっともっと、早く出会えていたらと後悔しきり。

戦国時代のHowto本として、足軽たちの食事、侍たちの組織、

乱破の組織などがよくわかりました。

意外と知らないで読んでたんですね、勉強になりました。

今まで、信長、秀吉、家康中心の読書でしたが、その他の有名武将たちの小説に

食指を広げることの意義を見出せました。

10日で読み終えてしまいましたが、

最後の方は、もったいないような気がしていました。

大好きな作家と大好きな武将を知ることができました。

感謝!感謝!

 

 

 

 

 

 

新田次郎、ほかの作品も読んでみよう!

 

 

続く                             2017.1.9

 

 

読書灯選び  パナソニック LEDデスクスタンドライト SQ-LD521S

 

 

今週は、『読書の時間を快適に』週間です。

 

 

ウソです。

 

というわけで、読書灯を購入しました。

 

いろいろググってみましたが、個人的使用感をなかなか調べられずに、

カカクコムで、目星をつけて、いざヨドバシ!!

 

冬休み年末ということもあって、大変な混雑。

早速、読書灯のコーナーへ 『いざ、出陣!!』

パナソニックコーナーで、夫婦のお客さんが、

商品を吟味してらっしゃるので他メーカー、および商品を見て廻ることに。

 

 

前日のこと。

 

半日かけた、webでの下調べとしては、パナソニック製が、性能、デザインともに優秀。

 

とは云って、秀逸というほどでもなさそう。

しかし、他に目立って優れたメーカーがなく、

パナソニックの中での、商品選びとなりました。

他メーカーの商品は、ヨドバシで実物見て考えるとする。

 

候補として、

 

LEDデスクスタンド SQ-LD540

8,000円ほど

ポジショニングの自由度が高そう。

レバー操作で集光・散光の切り替えが可能。

デザインがちょっと虫っぽい!!

というか、これ『虫』そのものだ!

ナナフシに見えてきた。

だんだん、バッタの足にも見えてきた。

 

 

次、

LEDデスクスタンド SQ-LD600

SQ-LD540 よりはポジション自由度狭そう。要現地確認。

集光散光の切り替えなし。

その他大まかな性能は、SQ-LD540 と同じ。

デザインが、秀逸。

読書灯らしくないのが、素晴らしい。

そういえば、webに出てた。

パナソニック製品、モスキートノイズが出るらしい。

電化製品だから、当然出るのだろうけど、要現地確認。

たぶん自分には関係なし。(12,000Hzも聞こえないくらいなので)

電気屋なので、モスキートノイズだらけだろうけれど・・・・・。

 

 

すこし、まとめてみよう。

 

デザインも大切だと痛感。

気になった商品は、どれも7,000円から9,000円ほど。

低価格は1,000円くらいからあるので、読書灯として高額商品であることは確か。

寝そべって読むので、広範囲を照らせるほうが良い。

白い明かりか赤い明かり、どちらがいいか迷う。

できたら、調色機能がついていたほうが良い。

 

 

で、店をうろうろ1時間。

他社製品で、食指が動いたのは、ひとつのみ。

コイズミ LEDスタンド  SCL012

なんと、調色機能付き

2色LEDなので、昼光色からタングステンの赤い明かりまでの色調整。

これは良い。

もちろん、調光機能もあります

一万円弱。

しかし、デザイン最悪。

コイズミ LEDスタンド ブラウン SCL013

円形のスタンド台座とコントローラー下部分がネジで止まっていて、

そのネジで角度を調整できるのですが、

ふつうそのデザインなら、内部に隠すでしょ!

というくらいのコスト優先のみたくれ不問のデザイン

しかも、脳科学者・澤口俊之先生ご推薦の、のぼりが嘘くさい。…却下

あとの商品は、完全デザイン重視の商品だと、2万とか5万もする。それはないなぁ。

 

よって、パナソニック一本選択。

 

LEDデスクスタンド SQ-LD540 の虫のようなデザインが、どうも好きになれない。

集光、散光もうたい文句ほどの効果なし。

ちょっとスタンドが軽い気がした。(バランスの問題か?)

7,980円

 

LEDデスクスタンド SQ-LD600デザインは最高、性能的にも問題なし。

アーム部にガタが来そうな予感あり。

8,680円

 

店頭で気に入ったダークホースのLEDデスクスタンド SQ-LD521は、

デザイン普通っぽいけど近未来的で悪くない。

一番いいのは、光源が点光源でないために長く、照らす範囲が、一番広いということ。

主要な特徴は、3製品とも変わらず。

何度も、3商品の間を、アライグマのように行き来し、

A4のカタログをもって、実際の光の見え方や光を照らす範囲を確認。

あまりにうろうろするので、ちょっと恥ずかしくなってきた。

これを選べば、間違いはなさそう。

しかし問題は値段。ちょっと高い。

 

 

 

悩む、

 

悩む、

 

 

悩む、

 

 

悩む、

 

 

 

悩む、

 

 

 

 

む、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悩む、む、

(わかったよ!しつこいよ!そんなには、悩んでないよ!)

『なやむ!』ってこんな漢字だったっけ

 

若きウェルテルが悩んだ結果、

LEDデスクスタンド SQ-LD521に決定。

 

実はこの商品、価格コムでの好評を確認するも、値段の記憶がなく

店頭表示が、11,480と結構お高い。

しかし、他のより3,000円ほどお高いけど、

〇広範囲を照らす魅力は他を圧倒。

〇デザインも優秀。

〇アーム部がしっかりしてる。

 

持っていたJCBの5,000円券二枚(10,000円換算)使えば、

現金の追い銭は1,500円弱だし。

価格コム最安値とヨドバシ店頭価格の差が、他二機種もほぼなかったし

この機種に限って、

ヨドバシ11,500円、価格コムだと8,000円とかはないだろうと予想。

 

様々な思いを、こめて、在庫の箱を手に取り、そして、色を確認し、

 

いざレジへ!

 

レジに行って、JCBの5,000円券二枚と現金1,500円出してたら、

なんと、バーコードでは、

 

7,980円と出るではありませんか!!!

税込みの、なんと  8,618円!!

イヤッホー!!

ありがとう、ヨドバシ!!

ありがとう店員さん!!

 

 

でも、5,000円のJCBの金券一枚を、お財布に戻しながらも、

 

新たに現金2,000円を追加する羽目になり、

 

追い銭が3,618円になる始末。

 

 

結局、

 

一番現金支払いが多いじゃんよ!!

 

 

 

なぜか、ちょっと心が不安定になる自分がそこにいました。

(すでに幽体離脱してる)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下商品説明

LEDデスクスタンド SQ-LD521

 ボディ色は、白と決めていたのですが、よくよく考え、

読書中に、ホワイト部分が邪魔になる気がして、

かつ、ブラックとシルバーのツートンカラーが、デザインとマッチして、

近未来感たっぷりで気に入ったので、シルバーに決定。

(もしかして、ツートンカラー、デザインとマッチ、近未来感たっぷりって、昭和表記??)

 

 

 

 

PTA推薦 (公社)日本PTA全国協議会 色温度6200Kと明るさで文字がくっきり読みやすいあかりが(公社)日本PTA全国協議会の推薦商品に認定されました。

とのことです。

 LED(昼光色6200k・Ra85)

・光源寿命40,000時間(光束維持率70%)

 

 

光源水平のまま、移動可能。

アームが二カ所動くので、結構高くまで光源が上がるのは、非常に良い。

 

 

鮮やかさが素晴らしい。

まぁ、読むの文庫本だけどね。

 

 

 

多重影のない光

LED特有の多重影のない光も実現。だそうです。

実感ないけど、気にならないってことは良いことです。

 

 

この写真が表すように、

広範囲を照らす実力は、この機種ならではだと思います。

 

・調光ボリューム付(100%~約20%)

とスペックに書いてますが、実際に確認すると5段階ですので、

100%、80%、60%、40%、20%だと予想されます。

 

 

 

・固有エネルギー消費効率:32.8 lm/W(427 lm・13W)

 

消費電力13ワットのようですね。

実際に我が家で図ると、

100%・・・13Wないし12W表示

80%・・・・10Wないし9W表示

60%・・・・7W表示

40%・・・・5Wもしくは 0W表示

20%・・・・0W     

 ※節電エコチェッカーでの実際の表示です。

 

13ないし12ということは、12.5Wであると予測。

5ないし0ということは、2.5Wであると予測。

(節電エコチェッカーの測定表示の実力が、5W以下が不得意なため)

しかし、20%の電力を使っていて0Wということはありえないから、

5Wないし0Wは4W、0Wを2Wと置き替える。

よって以下実験結果

 

100%・・・12.5W

80%・・・・9.5W

60%・・・・7W

40%・・・・4W

20%・・・・2W    

 

 となりました。

12.5ワット(W) を3時間 x 30日 使用した時
約30.375円
(1kWh 単価 27円で計算)

 

 

30円

 

 

やっ、安い!

 

 ちなみに、同条件で2Wだと、ひと月 5円しないです。

 

 気になっていた、色温度ですが、もう少し赤みがかっていてもいいとは思います。

自分の使用条件は、読書ですので、そう感じます。

勉学に励む場合は、この色温度で問題ないと思います。

シャキッと目が覚める色温度です。

バーカウンターで、おしゃれに読書って感じは全くないです。

 

実際に使っての総評

さすがは腐ってもパナソニック製。

しっかりしてます。しかし、中国製。

〇コストパフォーマンスがいい。

〇デザインは、宇宙っぽい。ブラックとシルバーで宇宙船のよう。

〇広範囲を照らしてくれる、実力は素晴らしい。

〇電気代は気にしなくてよい。(使わないときは消します)

〇光源が高さ、60センチまで上がるので、寝そべって読んでいて、

 腰が疲れたと、あぐらをかいて読んでも使えること。

〇アーム部が、ネジ式で調整でき、しかも、しっかりしてる。

〇パーツパーツの面取りがしっかりして、コストがかかってる。

色温度が、少し高め。ちょっと、読書には、パリッとしすぎ。

〇2色LEDなら、唯一の欠点が解消されるが、たぶん15,000円くらいになると思われる。

 (10,000円で抑えてくれたら、充分満足かもしれません)

〇本体へのACコネクタ差込口不格好で、底面差し込みのようにひと工夫あれば、なおよし。

〇心配したモスキートノイズは、悔しいけど全く問題なし。

〇丸いスタンドの台座に、ちょっとした携帯や時計が置ける。

〇2015年2月発売

 

 

いい商品です。買って満足。使って満足。

 

 

 

 

 2016.12.30                   続く

『天地明察』 上・下 冲方丁

素晴らしい。

 

なんと素晴らしい、読後感。

 

ラストもラスト、史実なのかどうか、

 

こんな幸せな終わり方って?

 

心から、うらやましく思いました。

 

それだけ苦労したのでしょう、

それだけ努力したのでしょう、

渋川春海は、幸せに人生を閉じるだけのことをしたのだと思います。

 

渋川春海・・・しぶかわしゅんかい・・・の読み方で記憶してます。

学校の教科書で出てきたか、どこぞの本で読んだか、単なる雑学か、

何をした人かは知りませなんだ。

本書では、しぶかわはるみ。

 

 

天地明察

 

 

ひょぇー、

タイトル最高にかっこいい!!

 

でも何のこと、描いてるか全くわからない。

 

 

天地明察(上) (角川文庫)
 
 

表紙裏の紹介欄には、

 

〇 渋川春海

〇 日本独自の暦を作る

〇 碁打ちの名門の生まれ

〇 算術に生きがい      ・・・・との言葉が

 

ひぇ、ハードル高い。

そもそも、冲方丁先生の名前も存じ上げない。(ごめんなさい)

 

なぜ出会えたかというと、もちろん、本屋大賞大賞受賞作だからです。

 

 

 

正直に、

 

こんな(あえて、こんな)

 

マイナーな題材を扱った小説を、推すとは、

 

本屋さん恐るべし。

 

本が好きだから本屋さんで働くのでしょう。

いろんな本を読むのでしょう。

でもその中からこれって、

これ選ぶって、すごい。

 

逆に云えば、マイナーな要素を、吹き飛ばすほどの作品ってこと。

 

確かに、上下巻560頁を、全くよどむところなく。停滞することなく、

 

読ませる力、

人を虜にして、睡眠不足におとしめる力。

 

もう素晴らしいです。

 

暦のこと、囲碁のこと、算術のこと、

そんなに知らない。

本文中の説明も、理解したんだかどうだか疑わしい。

しかし、それを上手に読ませる手腕も素晴らしい。

 

囲碁、算術、暦・・・等々の説明を、

たとえそのまま、読む側がはしょっても、

 

生き生きした登場人物を、追うだけで、十二分に楽しめる。

 

頑張る人には、応援してくれる人がいる。

努力は、報われる。

一度や二度の失敗で負けない。

 

そんな当たり前のことを、教えてくれます。

 

 

 

 

お天道様は見てるよ。

 

昔よく言われた言葉です。

 

 

まさに、

 

天地明察

 

 

傑作でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そういえば、

のぼうの城本屋大賞2位でした。

 

本屋大賞恐るべしですね。

 

歴史小説が苦手な人も、触手が動いたのでしょうか。

100万部オーバーはすごい!

 

 

今年は、年度後半、素敵な歴史小説作家に出会えました。

 

加藤廣先生

 

和田竜先生

 

 

天地明察(下) (角川文庫)
 
 

そして、天地明察冲方丁先生。

 

 

益々の健筆をお祈り申し上げます。

これからも、素敵な作品を読ませてください。

 

 

やはり、歴史小説は良い。

 

 

 

 

2016.12.28                           続く

 

『悪の教典』 上・下巻 貴志祐介

ネタバレがあります。『悪の教典』未読の人は、読まないでください。

 

 

 

 

 

 

 

映像作家が、映画化しようとする小説作品は、

傑作である?

 

 

 

〇か✖か?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

答えは、わかりません。

なぜなら、映像作家ではないから。

考えるだに、低コストで(これ考えるのは制作プロデューサーか?)

映像化しやすく、

ノリがよく、

時代に乗っていて、

わかりやすい。

 

こんなところかなぁ?

 

大好きな、歌野晶午さんの『葉桜の・・・』は、

映像化されてないですよね。

登場人物も少ないし、

現代劇だし、

コストもかからないし、

 

でも、この作品最大の魅力のトリックの映像化は、難しいのかな?

まぁ、映像化を考えてる人いると思いますけど。

もしかしたら、映像化したら、『陳腐』になるかもという心配はありますな。

 

少し前、テレ東で山本兼一作『利休にたずねよ』の映画を放映してました。

未読ですが、腐っても直木賞受賞作。

 

 

映像作品は、なんとも時間の流れを感じさせない、

しかも、演出の緊張感が最後まで一貫して続くいい作品だと感じました。

ブルーがかった、映像にも惹かれました。

原作未読なれど、成功した映像化ではないだろうか?

 

前置き長いですが、『悪の教典』も、映像化されています。(現時点未視聴)

なにに、食指が動いて映画化されたたか?

その原作は、上巻下巻ともに450ページですから、上下900ページ超の長編です。

そもそも、900ページの映像化って2時間では、難しいのでは?

 

上巻の感想と下巻の感想が、全く違います。

その点は、良くも悪くも、加藤廣『信長の棺』に似ています。

 

上下巻をさらに2つに分けると、4つに分割されます。

 

上巻の前半。

借家のカラスの殺害や、大家の犬のダークサイドな面はあったにしろ、

晨光学院町田校での主人公蓮見先生の評判その他、なかなかにいい雰囲気で学園生活が、

遥か遠い、僕の昭和の懐かし思い出とともに羨ましく思われる。

実際僕は、男子校だったけどね!!

 

しかし、作者が、あたたかく、やさしい、言葉や文章を避けていることによって、

楽しそうではあるけど、なにやら、心に、不安を感じさせる、

プロローグであることを知ります。

 

男女の差はあれど、ここで、引っ掛かります。

 

『ハスミン』

あえてこのような、アイドルのようなカタカナ呼称で、

身近に感じさせ、モテモテの男性教師に

僕でさえ、好感を持ちます。(好漢か?)

そこが、作者のうまいところ。

 

 

上巻、後半。

学院の教師や個々の生徒たちににスポットライトが当たり、

ダークサイドな面が、明らかになっていきます。

 

しかし、男性読者(オレだよオレ!!)は美彌との禁断の恋に、

作者が、一所懸命伏線を引いているお仕事を、

見逃してしまいます。

 

だって、男性教師と高校二年生の恋愛なんて、

それはそれは、魅惑的でしょ!

 

 

 

終いに、それは無理でしょ!!!!

と思わせるほどの、ミステリー初心者の僕でも突っ込めるほどの

安易な殺人を電車内で起こします。

印象的な、校長のスピーチは置いておいて、

下巻はこれで閉められます。

この安易な、殺人が、読者を困らせます。

この殺人当然見つかるでしょ?

 

大丈夫??

 

 

 

どうなるの下巻?

 

しかし、読んでいて、本当に楽しい。

 

ここでの、読者としての下巻への期待感は、すこぶる高い。

 

こんなに飛ばして、下巻どうなっちゃうの???????

 

でも、飛ばしすぎて、着地に失敗する作品は、いっぱいあるからね!!

気をつけてよ!

 

 

でも、すぐに、下巻のカバーを外して読み始める自分がいた。

 

下巻の前半は、明らかに下巻後半への助走だ。

 

上巻後半のほのかな期待を、ことごとく打ち破っていく。

 

サクサクと、物語は進んでいく。

 

歴史小説読んでいて、しまった、また、時代の解説かよとか、

両家確執の説明とか、資料を持ち出されると、

しかも、その説明が、長きに渡るとうんざりする。

 

悪の教典』はそんなことは一切ない。

ストーリーが放り出された矢のようにストレスなくすごいスピードで

突き進んでいく。

なんとなく、変な方向に進んでいるも、乗った船を降りることはできない。

 

そう感じるのはなぜだろう。

 

なぜなら、少しだけ、心がブレーキを引いてるから。

 

進む方向が分からない。

 

不安である。

 

大丈夫かなぁ?との疑問符を吹き飛ばすかのように、

 

下巻後半、 

 

主人公蓮実聖司は、高らかに、

 

クラス全員の殺害を予告する

 

しかも、作者は、

 

急に、

物語を時間で縛り始めた。

 

なぜかはわからない?

今は何時であるかを、読者に問い続ける。

あと何人殺せば、宿題を終わらせられるかを問いかける。

急に殺戮ゲームに変わった。

小説からゲームへの脱皮だ。

 

これって、もしかして、高見広春

 

年代的には、ほぼ8年前出版の『バトルロワイヤル』

さんざん、真似されてきた作品へのオマージュとも思えない。

 

 

あとは、

 

殺すだけ!

 

 

ただ、それだけ。

 

そこには、ストーリーの遅滞のないスピードだけが、重要視される。

 

この、上巻との明らかに違うスタンス、コンセプトには、違和感を覚える。

 

この下巻に対する違和感は、最終章のくだらないダジャレに収束する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 900ページ読ませといて、これはないんじゃないかな?

 

実は蜘蛛でした!みたいな

 

 

 

 歴史小説も、殺戮は常に存在する。

毒殺もあれば、忍びによる、静かな殺人も多々ある。

毒殺された殿様にも悲しんだ家族がいる。

てごめにされた、農家の娘にも、悲しむ親が居る。

 

ユダヤ人にも、朝鮮人にも、殺められた人には、みな、親が居る。

アウシュビッツの悲劇は、二度とあってはならない。

 

当たり前のように、明治維新以降日本は、領土拡大のために、

海外でたくさんの血を流させてきた。

日本が、アジアで繰り返してきた、非道の様は繰り返してはならない。

ここに帰結する気はないが、広島長崎の二の舞はごめんだ。

 

大東亜戦争に突き進むにおいて、

 

『洗脳』は、

 

政府において、重要な政略であった。

 

 

『洗脳』

 

 

 

『洗脳』

 

 

 

 

 

『洗脳』

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

クラス全員皆殺し。しかも教師が。

このような小説を読んで、

平成の子供たちが、

校庭で、サッカーも野球もせず、

これまた、殺戮のゲームに興じてる。

太宰も夏目も三島も読まずにこんなことしてる。

 

別に、重松でも、辻村でも、万城目でもいい。

 

日本は、大丈夫だろうか?

 

 

仕事柄、

 

 ここ10年、子供と親たちが変わってきているのを目の当たりにしている。

 

親は、しつけない。しつけられない。しつける気もない。

子は、考えない。考える気もない。我慢できない。

 

どこかで何かを変えないと、

 

悪の教典』のようなことが、本当に起きるかもしれない。

 

夢見事ではなく、近くの学校で。

 

大人が、考えなくてはいけない。 

 

 

 

 大人の努力が、多摩川に鮭を呼び戻したように、

日本が、長崎以降戦争をしていないように、

 

子孫に対して、

きれいな空気と、きれいな水と、適正な温度、を

残してあげないといけない。

 

それには、何にもまして素敵な心を伝えていかないといけない。

 

 

 

素敵な心を伝えていかないと。 

 

 

 

 

 

2016.12.26                          続く

 

 

 

 

 

 

 

『凍える島』 近藤史恵

 以下、思い切りネタバレありますが、文字は薄くしてあります。

ネタバレと思しきは、すべて黄色い文字で処理しています。

読み進めると、最下段に、驚きのオチがありますが、

それは黒文字ですので、ネタバレではありません。

ものすごく、主観的で、読んでいて、腹が立ったり、気分を損ねる

可能性があります。

『凍える島』またはその作者

が好きな人または読んでみたい人は、読まないでください。

 

 

 

 

凍える島 (創元推理文庫)
凍える島
近藤史恵

 

 

 

 

 

 

 

 

 『えっ?なんですか?この作文?』

 

 

 

 

クローズドサークルものが好きで、

調べてみたら、

なかなかの評判と、

第四回鮎川哲也賞受賞作だというので、

期待して読んでみた。

 

しかも、

 

大いに感動させてくれた、『秀吉の枷』の後に。 

 

おい、頼むよ!!

 

 

 

 

もしかして、

自分の読み方が悪いのですか?

なにか重要な、ことを、読み逃してますか?

それとも、大きな落丁でもありますか?

 ましてや、乱丁なんてないよね?

 

 

 

まず、

昭和初期のカタカナ表記が気になって仕方がない。

途中、なにかのトリックかと、読み返しました。

実は、昭和初期、もしくは大正の話で云々・・・

 

『我々がカレーライスと呼んでいたものは、実は、ライスカレーだった!』みたいな

 

そんなこともない。

 

 

島には、電話もない。

携帯電話とかも出てこない。(1993年度作品だから仕方ないかも)

 

ネタバレ(は、以下この色で)

鍵は、壊れちゃうし、

心臓はえぐり取られるし、

鍵は海に投げちゃうし、

洋服燃やして、水着になっちゃうし、

 

なんだこれ!

 

 

しかも、

文中の会話の中で、

彼我の関係がよくわからなくなります。

 

読んでいて、何故か急に、話の変換(進行)が起き

戸惑うことがしばしばあります。

なにかの表記が抜けている感じがします。

場所であったり、時系列であったり・・・・

それが狙いではないように感じます。混乱をきたします。

 

本名と呼称、あだ名と入り組みます。

これは、自分の理解不足もあります。

 

いかにも感たっぷりな、うたや、楽器や、宗教的銅像などが出てきます。

 

 

しかも、人物描写が浅く、共感しづらいです。

かと言って、状況描写もあまりなく、

会話主体で、サクサク読めます。

サクサク感は、大好きなので、そこはおすすめです。

サクサク感と、文章の上手い下手は関係ないけれど。

 

完全に、後ろ(トリック)から書いていったんだな。当たり前だろうけど。

前に、前に、付け足し、付け足し、で。

導入の、ワクワク感のようなものが全くと言っていいほど感じられない。

だから、読んでいて文学って感じがしない。

 

字を目で追う < 文章を読む < 本を読む < 文学作品に浸る

 

字って感じ。

 

 

 しかも、心臓えぐっといて、あまり意味なく、怨恨も弱い

心臓えぐるって、『末代までの祟り』的な

思いがないとできないんじゃないかなぁ??

やったことないから、わからないけど。

 

 

もう、ラスト近く、

 

もしかして、本当に犯人はあなたなの?!と読んでいて、

どこかで、ひっくり返ると思ったら、

 

 

驚きの、しかも驚天動地の、血管からうんちが出そうな、

目玉も飛び出さんばかりの、

平成の世の中に、織田信長がまだ生きていた!的な

 

 

すんごく 衝撃的な、

 

最終章のさっぱりした 出だし。

 

 

以下2行引用

 

翌日の夕方になると、管理人さんがやってきた。彼が、ここで、何が起こったかを聞くと、(改行

ひどく驚いていた。

 

 

 

 

えっ?

 

そんだけ?

 

どんだけ?

 

無人島で、3人も4人も死んでて、一人は顔が判別できないような死に方で、

一人は、心臓をえぐられてて、あと、二人怪我してるっていうのに、

 

このくらいの驚きって、

 

どんな管理人さんなの???

 

自分が管理してる土地での、殺人事件だよ!

郷ひろみ樹木希林の『林檎殺人事件』じゃないんだよ!

 

 

犯人だって、さぁ、

どえらい思いして、死体引きずったり、

包丁に血糊つけたり、

火をつけたりして、せっかく頑張ってるのに、

 

そりゃぁ、ないよね。

 

決定しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

犯人は、

ずばり、

管理人さんです。

 

 

 

 

 

 ごめんなさい。もう、どーでもいいです。

 

 

 ほんとうににごめんなさい。

 

 

2016.12.22                      続かないかも )汗

『秀吉の枷』 上・中・下 加藤廣

文庫で、上・中・下 巻に及び、

約1,000ページの大作です。

いやぁ、あっという間に読み終わりました。

良くも悪くも『司馬毒』に犯されてるので、

 

家康は嫌い。

信長と秀吉は好き。

三成はもっと好き。

 

大雑把に、こんな感じ。

 

・・・個人にスポットを当てた小説よりも、

関ヶ原』とか

『城塞』

真田太平記

等の一族や戦いを描いたものの方が、好きなのかもしれない。

 

 

秀吉の枷〈上〉 (文春文庫)
秀吉の枷〈上〉
加藤廣
 
 

『秀吉の枷』は、文句なく傑作である。

しかし、読後感はよくない。

何しろ、秀吉がかわいそうに思えて仕方ない。

その後ろで、嫌いな家康が笑ってるようだし・・・・。

 

 

男として子を成せないと知ったときはどうだろう。

30代の頃、サラリーマン時代。

親会社の仲良くしていた同い年の同僚に、

まさにそのことを、呑み会の席で打ち明けられて、

絶句した覚えがある。

病院に行って判明したとのこと。

二の句が告げなかった。

 

秀吉の女好きを、

おたふく風邪の後遺症で子を成す可能性が低い、

裏返しと捉えている。

作者の優しさか?

中巻後半から、やけに、子作りに関して筆を割くので、

男として、悲しくなってきたのは事実。

 

あぁ、

 

嗚呼、

 

あゝ、

 

書くの難しい、

 

 

秀吉の枷〈中〉 (文春文庫)
秀吉の枷〈中〉
加藤廣
 
 

秀吉の生涯なのだから仕方ないとは云え、

 

 

子が成せず、

秀次を亡き者にし、天涯孤独になり、

やっと出来たと思うたら、不倫の子、

 世間では、それが周知の事実であり、

数々の悪行から、腹心たちもいなくなり、

体も思うように動かなくなり、

不倫の子を、我が死後『頼む』と

家康ごときに頭を下げる。

 祢々に手を取られながら、

意識薄れていく中、

秀吉は何を思ったろう。

いい人生だったのかな。

 

 

それは流石に、いい思いもしただろう。

それも、気が狂わんばかりの忙しさの代償かも知れない。

常に暗殺を意識して過ごす人生。

いか程のものか。

 

 

秀吉の枷〈下〉 (文春文庫)
秀吉の枷〈下〉
加藤廣

 

 

物語も終末近く、

前野将右衛門は、武士としてでなく、忍びとして、

ひとり寂しく自害して(毒を飲み)果てた。

 

秀吉は、祢々に手を取られながら死んでいく。

 

この作品を、読む限り、

 

前野将右衛門のほうが、幸せだったように思えてならない。

 

 

 

 

 

『死』

 と

『老い』

 

に関して、久しぶりに考えさせられた。 

 

 

 

 

 

 

最期に、枷の意味を

 

〇 枷 (かせ)

 

罪人の首や手足にはめて自由を束縛する、昔の刑具。

転じて、人の行動を束縛する邪魔物。

 

 

題名も素晴らしい。

 

 

『秀吉の枷』

 

 加藤廣 渾身の傑作である。

 

 

2016.12.22                       続く