2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『不毛地帯』 第5巻 山崎豊子

残念なことに、全5巻 読み終わってしまいました。 不毛地帯 第5巻 山崎豊子 恩師シリーズ② 高校二年生の時の現代国語の高橋先生。 ヨーダを、少し大きくしたような感じの先生でした。 ある時授業で、トルストイやドストエフスキーの話になり、 下北沢の三文…

『不毛地帯』 第4巻 山崎豊子

1月16日から読み始めた『不毛地帯』も第4巻読了。 二日に1冊のハイペース。しかも、1冊平均600ページ。 面白いことこの上ない。 寝る時間を惜しんでの読書。 ・・・幸せ。 しかし、いろいろ感ずることもある。 自分は短期間に読んでいるので問題ないけれ…

不毛地帯 第3巻 山崎豊子

お祝いせずにはいられない! 祝! 和合 正と千里 ちゃんと、描写しろい!って言いたくなるほど、 二人の関係に発展なかったが、ようやくニューヨークの壱岐の自宅で、 結ばれた。 骨太作家も、そっちの描写は苦手なのか、さらっとしてましたね。 唯一のロマ…

『不毛地帯』 第2巻 山崎豊子

何故か、松重豊さんが頭から離れません。 『不毛地帯』 でのテレビドラマ版のFAXでの印象深いシーンは、 読み進めていくと、コピーと勘違いであったことが判明。 それを機に、 今まで、唐沢寿明のイメージだったのに、 急に、松重豊さんが脳内で動き始め…

『不毛地帯』 第1巻 山崎豊子

『白い巨塔』以来の山崎豊子作品。 感動は約束されているものの、 書く作品書く作品、どれも全5巻などと、 大長編のため、読み始めるには、 度胸と時間と体力が必要。 以前のフジテレビ唐沢寿明主演のドラマを見ていたので、 大体のイメージは知っている。…

『小太郎の左腕』 和田 竜

あっぱれ! あっぱれ! いやぁ! あっぱれじゃ!! ここまで楽しませてくれたら、 文句ない!! 軽いという人は言えばいい。 しかし、人をしっかり描くことで、 作風は軽めではあるが、(サクサク読めるという点に関して) 人、男、誇り、けじめ・・・ など…

『きことわ』 朝吹真理子

なぜこの本を手にとったかというと、 2015年将棋の名人戦、 羽生名人3勝、行方挑戦者1勝 第73期将棋名人戦七番勝負第4局 朝日新聞記事へ朝吹真理子さんの寄稿があり、 羽生棋士に対する描写に痛く感動し、 その記事の切り抜きを、未だにトイレに貼ってるくら…

『超高速!参勤交代』 土橋章宏

実は、相当な傑作です。 軽いノリの映画化作品や、 『超高速!参勤交代』という輪をかけてノリの軽いタイトルで、 得していることと損していることがあるのでは無いかと思います。 得してるのは、もともと脚本として城戸賞を取ってますので、 作品として優れ…

『清洲会議』 三谷幸喜

テレビで、本作品の映画を見た時に、場面転換の編集が どうしても馴染めずに嫌いな映画のひとつでした。 『清洲会議』 脚本?小説化?の本を書店で見つけて購入。 読んでみました。 なるほど、なるほど、全部口語体。 って、 ト書きのない、 脚本じゃん!! …

『おめでとう』 川上弘美

『蛇を踏む』で、芥川賞を受賞した時から、好き。 でも、途中で投げ出したか、最後適当にパラパラ読みしたような気がする。 なんたって、タイトルが好きだった。 『蛇を踏む』って・・・ ちょとあんた! 黒澤の『虎の尾を踏む・・・・』ってあったけどね。 …

『さぶ』 山本周五郎

最近、 あれだけ好きだった、 ミステリーに食指が全くと言っていいほど動かない。 当たり外れが多いからか。 しかし、 歴史物は違う。 感動が必ず待っている。 否、 ただ好きなだけなのであろう。 うん。 多分そうだ。 敦盛の云うところの年齢になって読むに…

『武田信玄』 風の巻、林の巻、火の巻、山の巻、全4巻 新田次郎

全4巻、三千ページ、新田次郎畢生の傑作。 少なくとも、学生の時に読んでおきたかった。 できるなら、歴史が好きになって、早いうちに読んでおきたかった。 大東亜戦争を終えて、20余年。 焼け野原が、次第に都会に変貌し 敗戦国という呼称が似合わなくなっ…