Jeff Rowland Concentra ジェフローランド コンセントラ

 

1996年発売。

 

ささっと調べてみると、

 

コンセントラの項目に、有機化合物という言葉が出てきます。

ナルホド、なるほど、成程・・・・だって

 

プリアンプ『Synergy』とパワーアンプ『Model2』を合体させた傑作プリメインアンプですから、

 

Synergy』は、¥1,150,000(税別、1996年発売)

          +    

『Model 2』は、¥980,000(税別、1994年発売)

           ll

『Concentra』¥2,130,000(税別、1996年発売)

 

のはず!!

が、しかしのバーゲンプライスが、

『Concentra』¥1,100,000(税別、1996年発売)

 

ほぼほぼ半額といっていい。

 

まさに、有機化合物!!

 

確かに、ジェフローランド製品のガワは、ジェラルミンで高そうです。

その高いジェラルミンのガワが一個で済むから・・・

にしても、安い。

それを、20年落ちとは言え30万を切る価格で購入。

2001年前後のICEpower導入以前のまだまだ暑い音楽を奏でてくれていた時代の作品です。

 

私が、なぜか

経験上中古のオーディオを購入するときに特定の年代を指針としている。

それが『1992年』

 

より遅れること4年。

私のメインスピーカー『DALI GRAND』ダリグランドと同じ1996年発売。

なぜ1992年が指針になるかというと、聴感上の経験なのですが、その頃を境に音がどんどんデジタル臭くなっていき、帯域が広がり、全体的にのっぺりと味が薄くなっていくような気がします。

帯域が広がったぶん、超高音も超低音も出る。

 

しかし、その分、音楽の大事な中域が薄くのっぺりとしてしまった。

そんな気がしてなりません。

 

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スピーカーが、『DALI GRAND』ダリグランド

メインアンプが、ラックスマンM-06αを2台

プリアンプが、ラックスマンCL-38

プレーヤーが、フィリップスLHH700

 

このシステムでCDを聴いていたのですが何かが足らないとずっとずっと思っていて、高音が足らないということに随分経って気づきました。

 

その原因が、大好きなフィリップスLHH700だと思っていたので半ば諦めていたのですが、

ひょんなことで

EAR EAR859を入手。

馬力や広さは、その当時の上記セットにかなわないものの高音が以前より出ることによって、

ヴォーカルや弦、金管楽器が非常に魅力的になりました。

 

LHH700が、まったり系と言われて、高音が出ないというのが全くの間違いであることに気づきました。

 

今までの不満は、アンプのせいだと、わかったので何かいいものはないかと探していたところ、

Jeff Rowland Concentra  ジェフローランド コンセントラ

に出会えたのです。

場所もとらない、配線も簡単、熱も持たない。

真空管・・・論者だった私に、石のアンプの存在に対して、

まさに一石を投じてくれたアンプです。

すこしきらびやかで、しかし、中低域をおろそかにせず、しっかりとした音楽を聴かせてくれます。

スペックではなく音楽を聴かせてくれるアンプです。

ロックの国アメリカの作品ですが、クラシックを巧く鳴らします。

ただ一つ、『DALI GRAND』ダリグランドが大型フロアスピーカーなので小音量の再生があまり得意ではないです。

しかし、ある程度音量を上げて聴いた時のオペラやシンフォニーは最高です。

スミヨーのオペラアリアなんかは、舌がペロンって感じ。

ジャズヴォーカルアルバムの、ピアノ、ベースの音も歯切れよく奏でてくれます。

アコースティック系は強いですね!

電気系は聞かないのでわかりませんが・・・

 

主にデジタル録音以降の質のいい録音であれば、素敵な音楽を聴かせてくれます。

古い録音とは、相性があまりよくないように感じます。

(これに関しては、ダリなのかLHH(500Xs、CD15)なのか犯人はよく解ってないです。)

 

 

当分、アンプで浮気することはないでしょう。

 

音楽的にも、見た目にも、所有感の満足度も・・・

 

いいアンプだと思います。

 

 続く                  2016.3.21